投稿日 : 2019年6月6日

【Gitクライアント】Forkの基本的な使い方【GitHub】

Git

最終更新日:2019年10月25日

こんにちは、yutaです。

今回は、GitクライアントのForkをGitHubと連携させて使う方法を解説します。Gitlabと連携させて使う場合も基本的にやり方は同じですが、【Gitクライアント】Forkの基本的な使い方【Gitlabとの連携方法も解説】の記事を参照していただければよりわかりやすいかと思います。

【筆者の環境について】
・使用OS: MacOS High Sierra, version 10.13.6
・Git系サービス: GitHub
・Gitクライアントアプリ: fork, version 1.0.79.4

1.GitHubでリポジトリ作成
2.Forkとの連携
3.フェッチ
4.プル
5.コミット
6.プッシュ

1.GitHubでリポジトリ作成

GitHubにサインイン。アカウントを持っていなければ作成します。

画面右上のアイコン部分をクリックすると以下のようなメニューが出てきますので、「Your repositories」をクリックします。

この画面では「自分のリポジトリ」を確認することができます。現時点では、一つもリポジトリを作成していないので何もありません。

画面右側のと書いてある緑色のボタンをクリックして新しいリポジトリを作成します。

各入力欄に以下のように記入して「Create repository」をクリックします。

リポジトリの公開範囲をPublicにするかPrivateにするか選べますが今回はPublicとしておきます。また、最後の方に「Initialize this repository with a README」と書かれたチェックボックスがありますが、こちらにチェックを入れておくと、作成したリポジトリをローカルコンピュータにすぐさまクローンできるようになります。基本的に、クローンすることが前提ですのでチェックを入れておきます。

リポジトリが作成されると以下のような画面になります。これが今回作成したリポジトリです。画面右側の「Clone or download」をクリックして「Clone with HTTPS」に記載してあるURLをコピーします。(右側のアイコンをクリックするとコピーされます。)

2.Forkとの連携

ここから、Forkでローカルコンピュータ上にクローンを生成してGitHubと連携させます。

まず、Forkを起動します。(Forkをインストールしていない場合は、Fork公式ページからダウンロードしてください。)

ローカルで新しいリポジトリを作成するため、Macの画面左上のメニューバーから「File」→「Create New Local Repository」を選択してください。

好きな場所を選んで、リポジトリに名前をつけます。今回はデスクトップに「test」という名前のリポジトリを作成しました。

リポジトリが作成されると以下のような画面になります。

画面左側の「Remotes」を右クリックして「Add New Remote」をクリックします。すると、出てくるダイアログに先ほどコピーしていたGitHubのリポジトリのURLが貼り付けられていることがわかります。(貼り付けられていない場合は、自分で貼り付けてください。)

URLを貼り付けた後、「Add New Remote」というボタンをクリックします。すると、ダイアログが消えますが、画面左側の「Remotes」に「origin」という表示が出たらGitHubのリポジトリとの連携が完了です。

3.フェッチ

さて、ForkでGitHubとローカルリポジトリとの連携ができたところで、「フェッチ」「プル」「コミット」「プッシュ」といった基本動作を一通り練習しておきましょう。

まず、「フェッチ」ですが、 フェッチとは「リモートリポジトリの内容をローカルリポジトリにダウンロードしてくること」です。これを行うとリモートリポジトリとローカルリポジトリのコミット状況の差がforkで確認できます。

フェッチのやり方ですが、Fork画面右上にある矢印ボタン(以下の図を参照)をクリックすればフェッチできます。フェッチ後に特に変化が無いかもしれませんがとりあえず今回はそれでOKです。(あくまでフェッチの意味とやり方の説明。)

4.プル

次にプルを行います。プルとは「リモートリポジトリ(GitHubのリポジトリ)の内容をローカルリポジトリへダウンロードしてきて(この行為がさきほど説明したフェッチ)、ダウンロードしたものをローカルリポジトリに適用する(マージ)こと」です。

つまり、プルとはフェッチとマージをまとめて行う行為のことです。

プルのやり方ですが、Fork画面右上にある矢印ボタン(先ほどの図を参照)をクリックすればプルできます。ダイアログが出てきますが、チェックボックスなどはそのままで「Pull」をクリックしてください。

以下のように表示されたらプル完了です。リモートリポジトリを作成する際に、自動で「README.md」というファイルが生成されましたが、ローカルリポジトリを開くとこのファイルがコピーされていることがわかります。

5.コミット

次にコミットを行います。コミットとは「変更点を記録すること」です。GitHubやGitlabなどのGit系サービスでは、コミットを行うことで開発中の色々な段階で変更点の記録をつけておくことができ、これにより記録をつけたどの場所にでもいつでも立ち戻ることができます。(戻るだけでなく、行ったり来たりできます。)

まず、適当にテキストファイルを用意して、ローカルリポジトリ「test」に保存します。

今回は、「testText.txt」というテキストファイルを作りました。

この状態でForkの画面を見ると、「Changes」に「(1)」という表示が出ていることがわかります。これは、「リポジトリ内に1つの変更がありました」という意味です。早速、「Changes」タブを開いてみます。

すると以下のように先ほど追加したテキストファイルが表示されています。該当ファイル「testText.txt」をクリックして選択後、「Stage」をクリックして「Staged Changes」エリアに移動させます。すると、画面右下の「Commit」ボタンが有効になりコミットができるようになります。

「Commit subject」と「Description」にそれぞれ「コミットのタイトル」と「説明」を記載し、「Commit ○ File」ボタンをクリックするとコミットができます。実際にプロジェクトを進めていくうえでコミットを行う場合は、他の人が見たときに変更内容が分かり易いように工夫してタイトルと説明を記載すると良いでしょう。

コミット完了したら画面右側の「All Commits」をクリックすると、以下のようにコミットの内容を確認することができます。

これでコミットについての説明は終了です。

6.プッシュ

次に、プッシュですが、プッシュとは「ローカルリポジトリの変更(コミットした内容)をリモートリポジトリ(GitHubのリポジトリ)へコピーすること」です。プッシュを行うことにより、チームで開発業務を行う際にそれぞれが最新のファイルにアクセスすることができるようになります。また、ローカルコンピュータがなんらかの原因で破損した場合にもリモートリポジトリにデータが保存されているため安心です。

では、プッシュのやり方ですが、Forkの画面右上にある矢印ボタン(先ほどの図を参照)をクリックすればプッシュできます。ダイアログが出てきますが「Branch」と「To」を選択して「Push」をクリックします。「Brach」と「To」は今回はそのままで「Push」をクリックしてください。チェックボックスもそのままでOKです。

すると、ダイアログが出てきてGitHubの「ユーザー名」と「パスワード」を求められますのでそれぞれ入力し「OK」をクリックするとプッシュできます。

プッシュが完了すると、ForkのAll Commitsでリモートリポジトリのブランチが一つ進んで、ローカルリポジトリのブランチと横並びになります。ブラウザでGitHubにサインインしtestリポジトリを確認すると以下のようにローカルリポジトリからプッシュした「testText.txt」がコピーされていることがわかります。この状態が「リモートとローカルでデータが揃っている状態」です。

仮に、開発メンバーの誰かがリモートリポジトリにプッシュして、リモートリポジトリのコミットが一つ進んだとします。ここであなたがFork上でフェッチを行うと、All Commitsのリモートリポジトリのブランチがローカルリポジトリのブランチよりも先に1つ進むことになります。このあたりは実際にやってみないと想像がしづらいので、ご自分で色々試してみてください。

本格的にGitを使い始める方は漫画形式で優しく学べる書籍を購入すると良いかと思います。ネット上にも解説はたくさんありますが、書籍なら正しい順序で(体系的に)Gitの使い方を学ぶことができます。

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