
こんにちは、yutaです。
前回の「FXの基礎」に引き続き、今回は「テクニカル分析」についてお話します。
1.チャート
・チャート
2.ローソク足
・ローソク足
・陽線と陰線
・ローソク足が表す市場心理
3.移動平均線
・移動平均線
・移動平均線の計算に関して
4.トレンド
・トレンド相場
・移動平均線によるトレンドフォロー
・移動平均線をフォローする性質
・複数の移動平均線を使ったトレンド分析
・ゴールデンクロスとデッドクロス
5.マルチタイムフレーム分析
・ローソク足に秘められたストーリー
・上位足チャートと下位足チャート
・マルチタイムフレーム分析
1.チャート
チャート
FXにおけるチャートとは、時間経過による値動きを表すグラフのことです。
これは、FXに限らず株や仮想通貨でも同様です。

2.ローソク足
ローソク足
ローソク足(ろーそくあし)とは、特定時間内での値動きを表すものです。この特定時間は色々なパターンがあり、「1分、3分、5分、15分、30分、1時間、4時間、8時間、1日、1週間、1ヶ月」がメジャーです。1分間の値動きを表すローソク足は1分足(いっぷんあし)と言い、その他の場合も同様に15分足、1時間足、日足(ひあし)、週足(しゅうあし)、月足(つきあし)などと言います。
1つのローソク足には、始値、終値、安値、高値、のデータが含まれています。
また、ローソク足の始値と終値で挟まれた太い部分をローソク足の「実体」と言い、安値や高値にかけて伸びている細い線を「ヒゲ」と呼びます。特に、安値に伸びているヒゲを「下ヒゲ」、高値に伸びているヒゲを「上ヒゲ」と言います。

陽線と陰線
上図を見たときに「陽線」と「陰線」があることに気づかれたかと思います。
陽線とは、「終値が始値より高い時のローソク足」のことです。逆に陰線とは、「終値が始値より低い時のローソク足」のことです。
例えば、始値が100円、終値が200円だとするとそれは陽線となります。反対に、始値が200円、終値が100円なら陰線となります。
ローソク足が表す市場心理
ローソク足は、値動きによって様々な形になり、それぞれの形が市場心理を表しています。

(1)始値、終値、安値、高値がそれぞれはっきり出ている。→最も特徴の無いローソク足。
(2)終値と高値が同じ。→上昇の力が強い。
(3)終値と安値が同じ。→下落の力が強い。
(4)上下のヒゲが無い。→上昇の力が強い。
(5)実体が潰れており、上下に長いヒゲがある。→方向感に迷いがある。
(6)実体が潰れており、下ヒゲが長い。→上昇への方向転換を示唆。
(7)実体が潰れており、上ヒゲが長い。→下落への方向転換を示唆。
(8)実体が完全に潰れて、ヒゲもない。始値、終値、安値、高値が全て同じ。→方向感に迷いがある。
3.移動平均線
移動平均線(Moving Average/MA)
移動平均線とは、一定本数毎のローソク足の終値の平均値を計算し、それらを繋げた曲線グラフのことです(下図の赤線)。
※移動平均線にも種類があり、上記は正確には単純移動平均線(SMA)と呼ばれます。

上図の移動平均線は、1時間足チャートのローソク足10本毎の平均値を計算してあります。要するに、レート(価格)の平均値を表すグラフですが、この移動平均線から様々な値動きの予測が行うことができます。
移動平均線の計算に関して
例えば、ある日の1時間足チャートのローソク足終値が以下のようになっている場合、
時刻 | レート |
1 | 110.000 |
2 | 110.020 |
3 | 110.050 |
4 | 110.100 |
5 | 110.080 |
6 | 110.090 |
7 | 110.040 |
8 | 110.030 |
9 | 110.060 |
10 | 110.100 |
ローソク足10本毎の平均値を計算する移動平均線であれば、
平均値=(110.000 + 110.020 + 110.050 + 110.100 + 110.080 + 110.090 + 110.040 + 110.030 + 110.060 + 110.100) / 10 = 110.057
という具合に計算されます。
4.トレンド
トレンド相場
チャートが全体的に見て、ある一定方向(上、下)に動いている時、その相場のことをトレンド相場と言います。また、相場には以下に3つの状態があります。
上昇トレンド・・・レートが上昇し続けているトレンド。

下降トレンド・・・レートが下落し続けているトレンド。

レンジ(ボックス)・・・トレンドが発生しておらず、ある一定の値幅の中でレートが変動している状態。

移動平均線によるトレンドフォロー
下図を見ると分かるように、「移動平均線にローソク足が触れるとレートが反発して、移動平均線に沿ってトレンドをフォローするようにレートが動く性質」があります。この特徴的な動きは、上昇トレンド・下降トレンドのいずれにも見られます。


移動平均線をフォローする性質
下図を見るとわかりますが、移動平均線からある程度離れたローソク足は、いずれ移動平均線に触れる位置(○印)まで戻ってくる性質があります。

複数の移動平均線を使ったトレンド分析
下図には、10日移動平均線(赤線)と50日移動平均線(青線)を表示させています。
ローソク足をn本使った移動平均線はMA(n)と記載されます。
例)10日移動平均線 : MA(10)、50日移動平均線 : MA(50)

MA(10)は、チャートに張り付く様な曲線ですが、MA(50)は、終値50個分の平均値から形成されるため、MA(10)よりもなだらかな曲線になります。
これはつまり、MA(10)は短期的な平均値の動き、MA(50)は長期的な平均値の動きを表していることになるため、複数のMAを組み合わせてチャート分析を行うことで、「短期的にはトレンドに入ったが、長期的にはまだトレンドに入っていないのでエントリーはもう少し待ってみよう。」という様な判断ができます。
ゴールデンクロスとデッドクロス
上図の○印の位置でMA(10)とMA(50)が交差しています。短期間のMA(短期線)と長期間のMA(長期線)がある場合に、短期線が長期線を下から上に貫く形を「ゴールデンクロス」と言い、今後レートが上昇していく可能性が高いことを示しています。逆に、短期線が長期線を上から下に貫く形を「デッドクロス」と言い、今後レートが下落していく可能性が高いことを示しています。上図でも○印の後に、上昇または下落していることが確認できます。
5.マルチタイムフレーム分析
ローソク足に秘められたストーリー
下図に1本のローソク足があり、その中にジグザグしたチャートが描かれています。これは、1本のローソク足が確定するまでに、実際には下図のチャートの様な値動きが存在していることを表しています。

上位足チャートと下位足チャート
上図では、基本情報として始値、終値、安値、高値の4つの値しかわかりません。しかし、ローソク足の形成時間がより短い下位足チャートを見ることで、このローソク足が形成されている期間の値動きをさらに詳しく分析することができます。
マルチタイムフレーム分析
複数の時間足チャートを用いて値動きを見ることで、相場の感情(市場心理)をより正確に捉えることができ、エントリーやイグジット(買いや売り)のタイミングを計る材料になります。
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