投稿日 : 2019年3月27日

フリーランスは国民年金の支払いはもちろん、貯蓄をしっかりやりましょうという話

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こんにちは、yutaです。

いきなりですが、老後の生活って不安ですよね。年金ってちゃんともらえるのかなぁとか、結局いくらあれば老後生きていけるんだろうとか・・・。

僕もすごく不安なので、その辺を今回調べました。本記事は、フリーランス、個人事業主向けになっていますので、会社に務められている方にとってはあまり参考にならないかもしれませんので、その点ご了承ください。

1.国民年金とは。
2.国民年金保険料を支払うと結局いくら貰えるの?
3.二人暮らしに必要な月額はいくら?
4.老後に貯蓄から賄わないといけない生活費ってどれくらい?
5.60歳で仕事を辞めて老後生活を送るために必要な貯蓄はいくら?
6.まとめ

1.国民年金とは。

国民年金は、20歳になると国民全員が強制的に加入する年金です。加入期間は、20歳〜60歳の40年間で、年金の受け取りは65歳からです。(その5年のギャップはなんやねん・・・)

つまり、大学生などの学生も国民年金に加入しています。(所得が一定額以下であれば国民年金保険料の支払いが全額免除されるので意識していない方も多いと思います。)

国民年金保険料(将来年金をもらうために毎月支払うお金)は、収入の額によらず一律で月額約16,000円

なお、国民基礎年金(いわゆる年金)を将来受け取るためには、国民年金に10年以上加入する必要があります。

正確には、加入していても国民年金保険料を未納しているとその期間はカウントされませんので、「保険料を支払った期間+保険料免除or猶予期間 > 10年」であれば将来年金を受け取ることができます。

所得が低いor退職して収入が無い方などには保険料免除や猶予の制度があるので、勝手に未納のまま放置せず、役所に届出をしてこれらの制度を利用しましょう。

2.国民年金保険料を支払うと結局いくら貰えるの?

自分が支払う国民年金保険料の総額

まずは、自分が支払う保険料の総額からいきましょう。

仮に、20歳〜60歳まで一度も欠かさずに40年間きっちり月額16,000円の保険料を支払ったとすると・・・

国民年金保険料の支払い総額 = 1.6万円 * 12ヶ月 * 40年 = 768万円

結構な金額ですよね・・・笑

自分が貰える年金(老齢基礎年金)の総額

↑のとおり、年金保険料を支払った場合、65歳から年金を受け取れるんですが、この年金の受取額はその年の経済状況に合わせて変動します。

これはポジティブに捉えてくださいね。要するに、将来的に物価が高くなったら、貰える年金の額も高くなるということです。要するに、貰える年金の価値は変わりません。

話を戻しますが、2019年の現時点では年間で約80万円が受け取れます。

この老齢基礎年金というものは、65歳から死ぬまで一生涯貰えます

そこで、仮に80歳まで生きたとすると・・・

(80歳 – 65歳) * 80万 = 1,200万円

貰えることになり、自分が支払った総額の1.5倍以上が返ってくることになります。

また、ちょっとケチくさい感じで「何歳まで生きれば元が取れるのか」という計算をすると、74歳6ヶ月以上生きれば元が取れることがわかりました。笑

ところで、年金の受給額が年間80万円ということは、月額6.7万円程度です。これだけでは生活していけませんね。

3.二人暮らしに必要な月額はいくら?

2017年の総務省調べなどからデータを引っ張ってくると・・・

・家賃:5万円(これは自分で決めました)
・光熱、水道費:1.4万円
・食費:4万円
合計10.4万円/月

↑は一人暮らしの費用なので、これを二人分として2倍にします。(実際は、2倍にはならないでしょうが、あくまで概算です。)

二人暮らしに必要な月額 = 10.4万円 * 2人 = 20.8万円/月

要するに、月額約21万円掛かるということですね。

老後に身体を壊したり、認知症などで特別なサービスが必要になった場合は、さらに費用が掛かるので、あくまで老後も健康であれば↑の金額で二人暮らしできるという計算です。

4.老後に貯蓄から賄わないといけない生活費ってどれくらい?

ここまでで、老齢基礎年金が月額約6.7万円貰え、二人暮らしをするには月額約21万円が必要であることがわかりました。

二人暮らしするのであれば、老齢基礎年金も二人分でカウントして、月額13.4万円ですね。(6.7万円 * 2人)

これを二人暮らしに掛かる月額から差し引くと・・・

二人暮らしに掛かる月額 – 二人分の老齢基礎年金 = 21万円 – 13.4万円 = 7.6万円

つまり、月額7.6万円は貯蓄なり、その他の年金保険なりで賄う必要があります。

5.60歳で仕事を辞めて老後生活を送るために必要な貯蓄はいくら?

60歳〜80歳まで二人で生活するために必要な貯蓄額

仮に、65歳〜80歳までの15年間分の生活費を賄うための貯蓄額を計算すると・・・

7.6万円/月 * 12ヶ月 * 15年 = 1,368万円

奥さんと二人で平等に貯蓄するとしても、一人当たり684万円の貯蓄が必要になります。

そして、実際には老齢基礎年金を受け取れるのが65歳からなので、60歳で仕事を辞めて65歳までの5年間の生活費を全て貯蓄で賄うと・・・

21万円/月 * 12ヶ月 * 5年 = 1260万円

が更に必要になります。

先ほどの65歳〜80歳までの貯蓄額と合計すると・・・

「60歳〜64歳の生活で必要な貯蓄額」+「65歳〜80歳の生活で必要な貯蓄額」= 1,260万円 + 1,368万円 = 2,628万円

これは・・・やばいですね。笑

つまり、60歳で仕事を辞めて奥さんと二人で80歳まで生きていくには、60歳になるまでに2,628万円を貯蓄しておかないといけないということです。

結局、毎月いくら貯蓄すればいいの?

↑の2,628万円という膨大な貯蓄を実現するために、実際毎月いくら貯蓄していけばいいのか計算してみます。

まず、奥さんに頼らず自分一人で貯蓄することを考えてみます。
この記事を読む方の年齢がいくつか分かりませんが、僕が現在26歳なので少し遅めのスタートで30歳から貯蓄をスタートする前提で計算してみます。

2,628万円 / 30年(30歳〜59歳) = 87.6万円/年

87.6万円 / 12ヶ月 = 7.3万円/月

毎月7.3万円の貯蓄を30年間続けると一人で2,628万円の貯蓄ができますね。

でも、これはさすがにきついです。

なので、自分が必要な貯蓄の60%、奥さんが40%を貯蓄するという設定で、もう一度計算して見ます。

【自分】2,628万円 * 0.6 = 1,577万円 → 1,577万円 / (12ヶ月 * 30年) = 4.4万円/月
【奥さん】2,628万円 * 0.4 = 1,052万円 → 1,052万円 / (12ヶ月 * 30年) = 2.9万円/月

二人で分割すると、自分は毎月4.4万円、奥さんは毎月2.9万円を30歳から30年間貯蓄すれば、60歳までに2,628万円の貯蓄ができることがわかります。これなら、少しは現実的ですね。

ここまでの計算は、20歳から60歳まで一度も欠かさずに国民年金保険料を支払ってきた前提で行なっています。お子さんがいる家庭だと、学費等を払いながら毎月これだけの貯蓄を行っていくというのは結構難しいかもしれませんん。

なので、会社員や公務員の方は厚生年金という別の年金にも加入して老後にもらえる年金額を増やすことで、自分で貯めないといけない老後の生活資金を抑えています。(※厚生年金は会社が半分負担してくれるのでありがたいです。)

フリーランスの方は、厚生年金というものが無いので、民間の保険会社が提供している年金保険や、付加年金、国民年金基金、(個人型)確定拠出年金などに自ら加入して将来の年金受給額を増やすと老後が少し楽になりますね。

6.まとめ

ここまで、国民年金の内容と保険料、受給額、そして老後にどれくらいの貯蓄が必要になるのかなどをお話ししてきました。

以下にまとめると・・・

・国民年金:20歳〜60歳まで全国民が加入する強制年金
・国民年金保険料:収入によらず一律で月額約16,000円
・20歳〜60歳まで保険料を収めた場合の合計金額:768万円
・65歳〜80歳まで受給した場合の年金総受給額:1,200万円
・二人暮らしの生活費:21万円/月
・60歳で仕事を辞めて80歳まで二人暮らしをするのに必要な貯蓄額:2,628万円
・60歳までに一人で2,628万円貯めるために必要な毎月の貯蓄額(30歳から貯蓄スタート):7.3万円/月
・自分が60%、奥さんが40%の分担で60歳までに2,628万円を貯めるために必要な毎月の貯蓄額(30歳から貯蓄スタート):自分4.4万円/月、奥さん2.9万円/月
・国民年金だけでなく民間の年金保険なども利用すると少し楽になる

こんな感じですね!現在、僕がフリーランスとして生活していくことを考えているので今回フリーランス目線で調べてみました。会社員の場合と比較したいので、そのパターンについても調べて今度記事にします!

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